王子様は旦那様

「は?じゃねぇよ。俺が素直に理由言ったんだから、何かしてくれてもいいだろ?てか、何かしろ」




出たよ!


黒王子が!



「あたし、蹴られたから理由聞いただけじゃない!逆にあたしに何かしてよ!」



そうよ。


あたしは何も悪くないじゃない!


拓斗が勝手に焼きもち妬いてただけじゃん。


……まぁ、嬉しいけど///。



しかも、蹴る必要ないでしょ!


とプンスカしていると



「…そうだな。蹴る必要はなかったな」



「そうそう!」



「俺がくるみに何かしてやるべきだよな?」



「うんうん!」



「…じゃあ、お詫びに俺からキスしてやるよ」



「うんうん!……えっ?」



「だから、俺からキスしてやるって言ってんだよ。しかも濃厚なやつ」


拓斗はニヤッと妖しく微笑んだ。