王子様は旦那様


恭ちゃんで癒されていると


ドカッ


「っ〜〜(泣)もうさっきから何なのよ!」



「何が?」


拓斗はすっとぼける。



クゥ〜〜(怒)
ムカつく!!



「何でも無いです!」


ふん。

もういいですよーだ。


くるみは今から拗ねます。


「ご馳走さまでした」



あたしは食器を水に浸けて2階に上がった。


部屋に入ってベッドにボフッとダイブした。




―――――――ーーーーーーー


その頃リビングでは



「お腹一杯食べたかしら?」

「「はい、ご馳走さまでした」」


「いいえ。全部食べてくれておばさん作りがいがあるわ〜♪」


とお母さんはキッチンに行った。


「……拓斗、くるみに謝ってこいよ」



「………」


「男の嫉妬は醜いよ」


恭平はニコッと嫌味たらしく笑った。



「///し、嫉妬じゃねぇし!」


「へぇ〜」



「///くっ。もう俺は二階に行く」



拓斗は顔を赤くしたまま、リビングを出ていった。


「クク。拓斗って意外にピュアなんだ」


恭平は拓斗の赤い顔を思い出して、ハハっと笑った。