王子様は旦那様


ドカッ


「ブホッ!?」


あたしはご飯を吹き出した。

なぜかというと……

拓斗があたしのスネを蹴ってきた!!



いったぁい(泣)


悶絶していると


「あら、くるみ汚いじゃない」



「ご、ごめん(泣)でも、拓斗があたしの足を蹴ってきたせいだから」


「拓斗君がそんなコトするわけないじゃない」


いやいや、お母様。


そこにいるのは悪魔ですから!


「はい。俺はくるみにそんなコトしません」


ニコッと拓斗が可愛らしく笑った。


「そうよねぇ」



もちろんお母様はメロメロに…。


うん、もういいよ!!

何言ってもあたしが悪いみたいだし!!


フン


とあたしは拗ねてご飯を食べた。




「くるみ?大丈夫?」



あたしの頭を撫で撫でしてくれる恭ちゃん。


ああ…。
ここに天使がいます。


あなただけが今はあたしの味方だよ(涙)



「ウゥ。大丈夫だよ。ありがとう心配してくれて(涙)」


「なら、良かった」


ニコッと恭ちゃんは可愛らしく笑った。