王子様は旦那様

いや、後からじゃ困る!


「別に、一緒に部屋に行ってもいいんじゃない?」


「は?なんでだよ」


おぉ〜、拓斗超恐いんですけど(汗)

拓斗はギロッと睨んくる。


負けるな!
あたし!!


「だって、後から聞くよりいっぺんに聞いた方がいいでしょう?」


まぁ、拓斗の場合話しだけじゃないんだろうけど…。

「そうだよ。くるみの言う通り」


恭ちゃんは、拓斗に向かってニコッと笑った。


可愛い〜!


ギロッ


ヒッ!


「さ、ささ部屋に行きましょう(汗)」


とあたしはリビングから逃げた。


「チッ。逃げやがった」


「フッ。そんな睨んでるとくるみに嫌われるよ」


「…お前、二重人格か。てか、くるみは俺のこと嫌いになるわけねぇだろ」


「あんたと同じね。てか、どんだけ自信あんだよ」



「はっ。何か同じ匂いがしたんだよな」


「二重人格は否定しないんだね」


「あ?つーかお前、くるみに手出すなよ」


「…二階に行かないと、くるみ、待ってるよ」


「………んなこと、わかってる」