王子様は旦那様

「あっ、恭平君の部屋はねくるみの部屋の左側のほうだからね」


「あ、はい。ありがとうございます」


「いえ〜♪」


ちなみに拓斗は、あたしの右側の方の部屋だ。


……何か、挟まれて嫌だな。

と思っていると


「くるみ、ちょっと聞きたいコトがあるから2階に行こう」


拓斗がニコッと首を傾げて言ってきた。


普通だったら、拓斗のこの笑顔に釘付けになるところ。

だけど!!


普通じゃないから、恐い!!

だって、背中からブラックなオーラが出ていらっしゃる…。

てゆーかまた、このパターン!?



行きたくないけど、抵抗したところで、結局は連れて行かれる。


なので、無駄な体力を使わないでおこう。


「……いいよ」


ホントは全然良くないけどね!!