「お父さんとお母さん離婚するから。」


わかってた。離婚するってこと。
毎晩、毎晩私のことは気にかけずに
喧嘩ばっかりだった。

だから私はずっと仲の良い家族が
羨ましかった。

誰からも愛されずに生きてきた
私、藍原亜矢(あいはら あや)。