机の上に転がる桜色の飴玉を、


舞子はじっと見詰めていた。


辛から受け取った、ホレ薬らしい、それ。


昼間に辛から念を押され、思わず頷いてしまったけれど。


舞子は迷っていた。


「これを使えば・・・


崇くんと両想いになれる・・・」


ボンヤリと、呟く。