ラヴァーズ・ゲーム

「か、辛ちゃんは?


好きな人いないんですか?」


話を反らそうと、舞子が質問を投げた。


パタパタと、火照った顔を扇ぐ。


「好きな人?」


辛は眉間にシワを寄せた。


思っても見ない、不意打ちだった。


「いないよ」


ケロッと答える。


「そうなんですか。時雨さんかと・・・」


あははっと、照れ隠しに笑う舞子の声が裏返る。