「崇ー。


オッスー。


数学やった??」


「おー」


ドキッ


崇の名前に、心臓が跳ねた。


振り返ると、崇と友人がこちらに向かって歩いて来る。


舞子は、動けなかった。


声を掛けたい、そんな想いはいつもあるのに。