僕が生まれ育った街は町の面積の70%が森林でどの方角を向いてみても必ず山が見えるような人口五千人くらいで唯一ある小学校の全校生徒が四百人をきるようなほんとにド田舎だった。

小さい頃から外で遊ぶのが大好きで秘密基地を作ったり、マンガの影響もあり当時流行かけていたサッカーをやったりと家に一日いると具合が悪くなるほどのアウトドア派だった。
僕ももちろんサッカーが大好きでずっとやり続けたいと思っていた。

それがなぜ野球を始めたかというと、親父は仕事を終えて夜帰ってくるとビールを飲みながらプロ野球を見るのが日課で、もちろんチャンネルの主導権を握っていたのは親父だったので僕も毎日のように巨人戦を見ていた。

そして小学校でサッカーをやろうと思っていたのに小学校はおろか中学校にさえサッカークラブというものが存在しなかった…。

そんなド田舎でも唯一あったのが地区野球と町内代表の野球チーム。

ほら、もう野球やるしかないじゃないですか(笑)