Black Gold




仕方なく、私は飴を掴み、
思い切り彼の頭上に撒き散らした

2、3個程だろうか…
彼の頭に当たり、やっと私は安心して
再び声をかける

「あ、あの!」

二階を見上げ、私に気が付いたらしく
イヤホンはゆっくりと
彼の耳から外された。