Black Gold




ふう、とため息をついて
まだ居るんじゃないかと
病室の窓から外を見降ろす。

ちょうど病院の南出入り口が見える

ここから帰るなら
何とかぎりぎり見れるかも…

わくわくしながら行き交う人の波を
ただ黙々と見下ろしていると、
少ししてそれらしき人が出てきた。