………、…帰ろう。

少し名残惜しい気がした。

綺麗な彼女をいつまでも見ていたい
…なんてそんな気がしたけど
元気みたいだし。

少し安心して、病室のドアに手を掛ける

一度振り返ると変わらない彼女が居た

こぼれた微笑みを残したまま
鮮やかな花束を手に、
俺は病室を後にした。