Black Gold




「……―――!!」

遠くでよく見えないが、
倒れたまま体を丸め込み
肩を揺らして荒々しく呼吸をしている

「すいません!扉開けて下さい!」

熱でだるい体の事も忘れ、
気が付くと俺は車から降り
一直線に走り出していた。