Black Gold




心配してくれる藍生と那浪に、
俺は焦って首を振る。

「いや、薬飲めば大丈夫だって!」

「葉琉、病院行くのか?俺着いて行こうか?
 注射とかされんのかなぁ~……。」

犬みたいにおしゃべりな砂槻を横目に
俺はまたくしゃみをした

心配そうに俺を見つめる三人に
ついに耐えかねず渋々頷く。

「……病院、行ってくる」