Black Gold




相変わらず酒に強い那浪が
寝潰れてしまった藍生を起こす

「う~…もう帰んの?」

「お前、寝るなら家で寝ろよな。
 ほら肩貸すから…」

「ん…」

「ごめん葉琉、先にコイツ送るわ」

「了解。お疲れー」

よろけながらも立ち上がった藍生は、
すかさず支えられて店を出て行った