うわー、もうっ! 
何なの、この連続攻撃は!

これじゃ私、落ち着く暇がないじゃんっっ!!

恥ずかしすぎて、思わず携帯の画面から目をそらしちゃったじゃない。

っていうか私、体の力が抜けちゃって、「ふぅーっ」って言いながらソファの背もたれに倒れかかちゃったよ……。


ヤマタロは、メールだとやっぱり“オレ様”モード。

いつもよりかなり正直……っていうか、言うことがいちいちストレートすぎる。


おかげで私は、ものすごーく照れくさくて。全然冷静になれなくて。

<あはは。安上がりだね。お財布に優しいリクエスト、ありがとー>

なんて、笑って誤魔化すしかできなかった。


その後、

<ばーか、自分を安売りするな>

って返事のあと、

これもお決まりの、ヤマタロからの「勝手にメール終了宣言」があって、


三ヶ月ぶりのメールのやりとりは、あっという間に終わってしまった。



だけど、メールが終わった後も、私はしばらくその場から動けなかった。

なんだか、この余韻を、このままずっと味わっていたくて。


……やっぱり、メールもいいものだよね? 


そんなことを、幸せをかみしめながら考えていた。