One Day~君を見つけたその後は~

「深月って、山野上のことを考えると顔がすぐ緩むんだな」

「えっ?」

「すっごく分かりやすい。俺の前ではよく緊張してたから、なんだか羨ましいよ。……俺も、もっと深月に笑ってもらいたかったな」

「別に、そんなつもりはなかったんだけど……」

「無意識だから余計悔しいんだよ」


そんなことを言われて、どう答えていいか分からなくて。

私は「うん…」って口ごもるしか出来なかった。


「部活、どう? 俺が一緒で気まずくない?」

「うーん……まだちょっとドキドキするかな? でも大丈夫だよ」

そう言った後で、自分が発した『ドキドキ』っていう言葉が気になって。

「あっ! ドキドキって、そういうドキドキじゃなくてね。どうしていいかわからなくて、緊張するって言うドキドキでね……」

……あ。
また私、テンパっちゃってる。

「それに今だって、こんな風に話すのが久しぶりで緊張してるだけって言うか、やっぱりまだ、意識しちゃうって言うか……」

「俺だって、緊張してるよ」


え?
どこが?

全然そんなふうには見えないんだけど。



そして慎は、やっぱりサラッとこんな質問をしてくる。

「深月は、男女間の友情って信じる?」


……慎の言葉にいちいちドキドキしてしまうって、私、おかしいのかな?

なんだか気恥ずかしくて、ちょっと居心地が悪くて。


困ったなぁ。
まともに慎の顔が見られないよ。