「一度、ちゃんと話がしたかったんだ。部屋で話しかけるタイミングを狙ってたんだけど、深月、ずっとタケに捕まってただろ?」
「見てたんなら、助けてくれれば良かったのに」
「いや、タケに絡まれたら面倒くさそうだったから」
……なんだ。
あの時目が合ったと思ったのは、やっぱり気のせいなんかじゃなかったんだ。
「……よかった。深月、幸せそうな顔してる」
目の前には、穏やかに微笑む慎。
部活で一緒になる時は、いつもタケちゃんを間に挟んで横一列に並んで座っている。
だから、こんなふうに二人きりで向かい合って座るのは、本当に久しぶりだった。
「少しでも辛そうだったら、あわよくばって思ったんだけどね」
「えっ……!?」
ちょっと待って。
慎ってば何言ってるの?
いやいや、そんなのだめだってば! 困るってば!
だって私、いい子にしていないとヤマタロから“ご褒美”がもらえないんだから。
……って、別に私は“ご褒美”を期待してるわけじゃないんだけど!
そんなことを、頭の中でグルグル、グルグル。
頭をフル回転させる代わりにすっかり体の動きが止まってしまった私を見て、慎が更に笑った。
そして「ごめんごめん、冗談だよ」って。
……もう。
言っていい冗談と、悪い冗談があるんだからね……。
「見てたんなら、助けてくれれば良かったのに」
「いや、タケに絡まれたら面倒くさそうだったから」
……なんだ。
あの時目が合ったと思ったのは、やっぱり気のせいなんかじゃなかったんだ。
「……よかった。深月、幸せそうな顔してる」
目の前には、穏やかに微笑む慎。
部活で一緒になる時は、いつもタケちゃんを間に挟んで横一列に並んで座っている。
だから、こんなふうに二人きりで向かい合って座るのは、本当に久しぶりだった。
「少しでも辛そうだったら、あわよくばって思ったんだけどね」
「えっ……!?」
ちょっと待って。
慎ってば何言ってるの?
いやいや、そんなのだめだってば! 困るってば!
だって私、いい子にしていないとヤマタロから“ご褒美”がもらえないんだから。
……って、別に私は“ご褒美”を期待してるわけじゃないんだけど!
そんなことを、頭の中でグルグル、グルグル。
頭をフル回転させる代わりにすっかり体の動きが止まってしまった私を見て、慎が更に笑った。
そして「ごめんごめん、冗談だよ」って。
……もう。
言っていい冗談と、悪い冗談があるんだからね……。



