「じゃぁ、いこうか。」 「・・・・。」 学校に近づくにつれ 人が多くなってくる。 そして、友哉も喋らなくなる。 あたしたちは無言で歩いた。 「あ、あれひろの彼女ちゃんじゃん!」 後ろから声がする。 ひろたちが来たのかな・・。 「友哉、あたし先いくね!」 ギュ-- あたしが行こうとしたら 友哉があたしの腕をつかんで 友哉のほうに引き寄せられていた。 「いくな、柚歌には俺がいるから。」 耳元で優しくつぶやく友哉。 「ありがとう。」