1人だけの体育館。 すごく広くて、どこか寂しげな感じ。 ガラガラガラ--- 器具庫をあけボールを選ぶ。 「なーにやってんの?」 え・・ だ・・れ?? あたしは恐る恐る後ろを振り返った。 「ひ・・・ろ?」 「そーだけど。」 「なんで??」 「柚歌が体育館にむかって走っていくのが見えたから。 追いかけてきた。」 「なんで、追いかけてきたの?」 「話があるんだ。」 きっと、別れ話だろう。