「さて、起こしにいきますか。」


 桜さんの部屋の前で一応ノックする。


 「桜さん、入りますよ。」


 まぁ返答があるはずもなく、中に入る。


 「…たく、幸せそうに寝てんなぁまったく。桜さん朝ですよ、そろそろ起きてください。」


 部屋のカーテンを開けながら起こす。


 「…後……5年」


 「俺、成人になってますよ…」

 
 布団を無理やり抜き取り、強行手段にでた。
 

 「うみゅ〜寒いよぉ」


 「今日から新学期なんですからシャキっとしてください。」

 
 「う〜じゃあ王子様の口付けで起きるとするよ。


 「リビングで待ってますよ?」


 「スルーは酷いよぉ!」

 ま、あんなジョークができるならもぅ大丈夫だろう。


 先にリビングの椅子に座り、桜さんが来るのを待つ。