ふと目が覚める…
 あぁ夢が終ったのか。


 いつも通りの夢を終え壁に掛けてある竹刀を取り、庭に出る。


 日課になってしまい、朝6時に起きて素振りやランニングをする。


 いつ何処で何が起きるか分からないから、必要最低限体を鍛えている。


 きっと…あの業界に入ってしまったからだな。


 「よし、ランニング終わり!朝飯作っか。」


 これも最早日課になってしまっている。
 この家の主の並樹桜(なみきさくら)さんは、俺の親ではない。
 まぁ子供の頃から世話になっているから実質親見たいなものだ。


 桜さんは俺の通っている桜彩学園の学園長なのである。


 だから俺みたいな穢れた過去を持っている人でも特別に学園に入学させてくれた。


 まぁ桜さんは朝にめっぽう弱いから俺が朝飯作って毎朝起こすのだ。

 
 言っとくけど桜さんめっちゃ童顔で可愛いかんな。

 とまぁ誰に言ってるか分からないけど愚痴りながら朝食を作り終えた。