「まあ待て、今日な転校生がこのクラスに来るんだが。榊原友達作るチャンスじゃないか?」


 「大きなお世話っスよ。今さら…ねぇ?」


 「あの事件はお前は被害者なんだろ?アリバイもあるし、お前が孤立する必要もないんだろ。」


 「先生。それでもいいです。また迷惑かけたらそれこそ申し分ないですし。」

 「そうか、お前がそう言うならもぅ何も言わんよ。」


 「夕陽先生、ありがとうございます。また今度馳走に行きます。」


 「あいよ、んじゃっ皆集まってきたしHR始めっか。」

 
 HRの途中で例の転校生の話しがきた。


 「と言う分けで、転校生を紹介する。入れ。」

 
 ガラっと扉が開けられ入ってきたのは。


 「え?」


 少々小さい背丈。お尻まで伸びている黒髪。左目半分が髪で隠れている少女。


 まさか…


 「紹介しよう今日からこのクラスに入る鬼登凪だ。」


 そぅ、これが俺と少女の出会い。


 そぅ…これが、夢と現実が交錯した瞬間だった。