〔拓斗〕
それは、突然の出来事だった。

最近美優の体調が悪い。

すぐに疲れるのか、仕事も家事もだるそうだ。

もう五歳になった優太と俺で手伝っては居るが辛そうだ。

「拓斗、優太」

飯を食い終わった後、皆でまったりしていたところ・・・

「なんだ?」

「あのさ・・・もう一人子供が増えるかもしれない」

「えっ!?」

「できたのか!?」

「うん 多分・・・ 明日、ちゃんと病院に行くけど」

「じゃあ、俺はお兄ちゃんになるの?」

「うん 嬉しい?」

「うん」

「明日、土曜日だよね?」

「うん」

「俺も行っていい?」

「もちろん 拓斗は?」

「行くに決まってるだろう」

「じゃあ、明日はみんなで病院ね」

「だな」

「うん」