「いやさ・・・はぁ」

ギュッと抱きしめられる。

「何?」

「ごめん 俺、自分勝手なことばかりして美優の気持ち全然考えてなかった」

「?」

「俺さ、正直美優と寝たら抱きそうだし、しかも朝まで」

「・・・」

「だからさ、最近帰ってくるのが遅かったんだ」

「もう!!寂しかったじゃん!!」

「ごめん」

「本当に・・・」

涙が出てきて、続きの言葉がいえない。

「毎日、拓斗に抱きしめて貰って眠りたかったのに・・・」

「これからは、そうするから」

「もう!!拓斗の馬鹿!!」

「ごめん」

「もう、いいからお風呂入って来て?一緒に寝よ?」

「ああ 即効で入って来る」

そう宣言した拓斗は本当に10分も経たないうちに、お風呂から上がってきた。

「さぁ、一緒に寝よ?」

「ああ」

二人でベッドに入る。

なんだか久し振り。

「美優、おいで」

「うん」