「取りあえず、処置してもらおうか?はい、ティッシュ」

「ありがとうございます」

手を引いて、ナースステーションに連れて行って鼻を冷やす。

「痛い?」

「あっいや・・・大丈夫です」

「そう?止まったら、言って」

「はい」




〔拓斗〕
美優の胸元が、赤く染まった鼻血の意味周りの人はすぐに分かっただろ。

美優は、鈍感だから気付かなかったけど。

あの研修医は、美優の胸元顔が当たったからだろう。

美優の柔らかさと大きさを顔で感じたら、童貞っぽいし鼻血くらい出るだろう。

周りの男の先生達のほとんどが、美優の上に倒れこんだ奴を羨ましがっている。

っつーか、むかつく。

あの野郎、俺の美優に。

後で、消毒しに行くか・・・



昼飯を屋上に食いにいこうと思い、美優を誘った。

「美優、行くぞ?」

「うん」