ふいに目を覚ますと空はもうオレンジ色になっていた

時計を見ると5時を回っている

帰らなきゃ・・・

ベットの隣にある小さな机の上に置手紙があった

『零ごめんね

 今日は家の用事があるから先に帰るね

   千鶴』

千鶴帰っちゃったんだ・・・

家の用事だし仕方ないか・・・

教室に置いてる物持って帰った方がいいかな?

体操服とか休む前から置きっぱなしだし

そう思って心に千鶴が居ない寂しさを覚えながら教室に向かった


あれと・・・あれを持って帰って・・・

「─────」

「─────」

ん?

持って帰るものを考えながら教室に向かっていると

いつも間にか近くに来ていたみたいで

教室から聞こえてくる声に足を止めた

そっと近づいていくと

近づくにつれはっきり聞こえ出す声

この声は・・・優香と・・・っ!

まさか・・・

もう1人の声が信じられなくて

扉の隙間から覗くと信じられない光景が見えた

嘘だ・・・

ヨロッ

カタン

「誰ですの!?」