飼っていた金魚が死んだ。 透明な金魚鉢に浮かぶ褪せた赤色。さっきまで元気に泳ぎ回っていたのに。 助けなかったのはわたし。口をぱくぱくと苦しげに開閉して、空気を求める姿をただ見るだけで、見殺しにしたのはわたし。