【美尾、美尾は好きな人いないの?】
突然のメールに龍太郎がおかしくなったかと想い返信しようとおもったがよく見ると美優からだった。

実はここ最近私には好きな人ができた。

でもそれは…
【いるよ(○・ω・)ノ
驚かないでね。
島田だよ(〃ノω)σ|】
【えっ?でも島田去年結婚して、子供できたみたいじゃん。】
そう。島田とは数学担任の教師だった。
【だから、諦めてるよただ好きなだけ。】

きっかけは簡単だった。
私が一番前の席に座った時だ。

「美尾、お前俺の元カノとおんなじ名前だな~美尾美尾呼んでたから愛着あるよ」
「えっ」
正に胸キュンだった。
顔から火が出るぐらい恥ずかしくて嬉しくて、隠しきれなくて顔が赤くなってしまった。
理由は何であれ年頃の女の子はよく先生に恋するけど私もその一人になってしまった瞬間だった。
「美尾おいっ何赤くなってんだよ」
「えっちょっだって恥ずかしいこと言うなバカ」
それから私は島田以外の男とか、女に全く興味を示さなかった。
そして、彼女を好きになったときの気持ちとは少し違う気がした。