「そっかぁ…」

その日はなんか複雑な気分で家に帰った。
ケイタイを見ると見知らぬアドレスからメールが来ていた。
「誰?」
開くと
【龍太郎。よろしく(*‥)r】
とかいてあった。
「龍太郎ってまさか…」
見なかった事にして私はケイタイを閉じた。
もし美優を苦しめてる張本人だとしたら、とてもメールをする気にはなれなかったし、迷惑メールなら腹が立つから返信はしなかった。

でも、予想は的中していた。
翌日美優が朝放課の時間にこう言った。
「美尾メールみた?」
「えっ?なんの事美優メールした?」
「違うよ~龍太郎だよ」
「えっ?まさか昨日の…」
「そうだよちゃんと返信してよ~」
「えっえ~だってさ美優嫌じゃないの?」
「うん美尾は友達だもん」
「そっそっか…」

こどやっぱ気が気じゃなくて家に帰ってからもメールを返す気にはならなかった。
時間がたち、
「えーい!いいや!」
とメールを返してしまった。
【龍太郎だっけ?美優から聞いた。間違いメールだと思った。】

すぐに返信は来た。
【間違いな分けないじゃん】

【そうか(・ω・)】
【美尾だよね】
【うん】
【冷たいね】
【もともと冷たい文しかかけない】

嘘は書いていない。
私はそもそもメールが苦手だから(`・ω・´)


しばらくメールしたが思ったよりも悪いやつではなかった。
友達に聞いても悪い噂は無かった。
モテるタイプのようだ。
でも私のココロのなかでは要注意人物として意識していた。

翌日美優がメールの事を聞いてきたが適当に返した。
話すまでもないメールだったからだ。