「え……………
えぇぇ………?」
―この流れで…………そこは謝っとけよぉぉ………
遥と誠と杉山はそう心の中で突っ込みながらも夏帆の顔色を伺う。
「ホント…………可愛い過ぎて。」
「は?」「え?」「ん?」「かわい……?」
口々に戸惑いの声を漏らす。
「なんか……カッコつけてるのに、感情がすぐ顔に出ちゃってるとことか……ホント可愛いくて……。」
優しく微笑みながら口を閉じた蒼介の視線は窓に向けられる。しばしの沈黙が四人を包む。
「そ、蒼介君…それは………直球過ぎじゃ…?」
蒼介が視線を戻すと、綾と遥の頬が微かに紅潮している。誠は顔をしかめたまま目を合わせようとしない。
夏帆は………
夏帆だけは…するどい目つきで蒼介を睨みつけている。
「………柊さん。眉間のシワ、やばいよ」
屈する事なく、口に笑みを浮かべたまま、蒼介は続けた。
「告白じゃないから、安心して。
………俺は素直な女の人が好きだから。」
