「何なんですか……!!何で笑うの!?」
蒼介の笑い声と夏帆の大きな声に驚いて、窓際で騒いでいた3人が振り返る。
「わっ……!ちょっと喧嘩しないで…………
ってか……蒼介君、笑うのやめなさい!!」
遥は対象的な二人の表情を交互に見ながら、慌てて間に入る。
「木本さん!
今日は女だけで飲むんじゃなかったんですか!?」
「あれ……?そうだったけ……?
いや……人数多いほうが盛り上がるかと思って………」
問い詰められ、目を泳がせながらとぼける遥。夏帆は不満そうに口を歪ませたまま黙ってしまい………なのに蒼介の笑いは止まることなく……
そんな様子を誠と彩が呆れ顔で見つめていた。
― こうして遥の思惑どおり、再会は果たされた。
ロマンチックやら運命的とは到底いえない、ピリピリとした空気を漂わせながらも、遥の掛け声で飲み会はスタートされた。
