待ち焦がれていた中学校生活は、すぐに地獄へと変わった。

 そもそも、こんな偏差値の高い学校に入ったのが間違いだったんだ。

 「このは。…暮梨このは!」


 クラス1人気者、浅間太陽は、頭も性格も顔もいい。

 それに比べ、私はギリギリで入った落ちこぼれ。

 そんな2人が釣り合うはずがない。

 そもそも、周りが許さない。

 初めて、話しかけてくれたから。

嬉しかったから。

でも、それだけじゃない。

もっと何か、胸の奥に響くような・・・












「このは、いいじゃん!」















たぶん、運命なんじゃないかって思った。





















「ちょーし乗ってない?」








明華の一言で・・・