「立てるか?」 暫くの間、道端に座り込んで泣いていた私と、ずっと私を抱きしめていてくれた冬矢くん。 「帰るか」 冬矢くんと私はアパートに帰る事にした。 冬矢くんは私に 「おまえの帰る場所はちゃんとあるから」 そう言ってくれた。 私は冬矢くんに支えられながら、アパートまでの帰り道をゆっくり歩き出した。