「うちのクラスに、すっごく美人なんだけど全然笑わない子がいるの」 「全然?」 「うん」 笑わない子…かぁ… 「私ね、その子笑ったら絶対もっと可愛いと思うんだ。だからね、私がその子の事笑わせてあげたいんだ」 夏季はえへへと笑うとまた食器を洗い始めた。 「お前らしいな」 俺は夏季の頭をクシャっと撫でるとバイトに向かった。