泣き疲れて神谷は寝てしまった。 神谷の手首につけられた傷痕は、俺の知らない神谷の過去を意味している。 俺は神谷の過去はわからない。 神谷が傷を隠そうとした事は、過去を隠しているという事。 俺はそれを無理矢理聞き出すつもりはなかった。 ただ 神谷を苦しみから少しでも解放させてやりたかった。 コイツを守ってやりたい。 そう強く思った。 俺は神谷に毛布をかけてやった。 こんな可愛いのに… 何かに苦しんで、笑う事すらできない。 俺は無力な自分に苛立った。