次の日、俺は母ちゃんの担当医師から病院に来て欲しいと呼ばれた。 母ちゃんの担当医師は秋山先生。 入退院を繰り返していた母ちゃんは、病院生活が長かったから俺は秋山先生と親しい仲だった。 「先生…」 俺は秋山先生がいる診察室へと入った。 「冬矢くん、座って」 俺は秋山先生に一枚の封筒を渡された。 「これは…?」 俺は封筒を受け取ると、秋山先生に尋ねた。 「お母さんが書いた手紙だよ」 そう先生は答えた。