消して消されて

メールを送ってから3日が経った。

しかし全く音沙汰がない。

夏希にはメールを送ったことを話した。

「やっぱりもう無理なのかな…」

来ていないと分かっているのに何回もメールボックスを確認してしまう。

もうじき唯の学校でもテストが始まる。

唯はベッドから体を起こすと椅子を引いて机に向かった。

私生活に問題があるからといって目の前の課題を先送りにするわけにはいかない。

何としても成績を上げなければならない。

国公立の推薦も受けるつもりなので内申も必要になってくる。

唯は英語のテキストを広げた。