唯は玄関の扉を開けると手で押さえて先に夏希を通した。
「お邪魔します」
「あらあら。夏希ちゃんいらっしゃい」
美咲が意外な訪問者を迎えるため玄関まで小走りで来た。
「ゆっくりしていってね」
後でお菓子持っていくからと告げるとリビングへ消えていった。
いつまでも玄関にいるわけにはいかないので場所を唯の部屋へ移した。
「相変わらず殺風景だね」
夏希はたまに来ると同じことを毎回言う。
「適当に座って」
夏希はテーブルの前に腰を下ろした。
それを見て唯も隣に座る。
何から話せばいいのか分からず、2人の間に沈黙が流れた。
夏希はテーブルに視線を落としたまま微動だにしない。
「んー…」
唯が沈黙を破ろうと思い声を出してみたが言葉が出てこない。
「……ま、人生色々あるよね」
助け船を出したのは夏希だった。
「夏希はずっと知ってたの?」
唯は話の切り口を開いた。
「お邪魔します」
「あらあら。夏希ちゃんいらっしゃい」
美咲が意外な訪問者を迎えるため玄関まで小走りで来た。
「ゆっくりしていってね」
後でお菓子持っていくからと告げるとリビングへ消えていった。
いつまでも玄関にいるわけにはいかないので場所を唯の部屋へ移した。
「相変わらず殺風景だね」
夏希はたまに来ると同じことを毎回言う。
「適当に座って」
夏希はテーブルの前に腰を下ろした。
それを見て唯も隣に座る。
何から話せばいいのか分からず、2人の間に沈黙が流れた。
夏希はテーブルに視線を落としたまま微動だにしない。
「んー…」
唯が沈黙を破ろうと思い声を出してみたが言葉が出てこない。
「……ま、人生色々あるよね」
助け船を出したのは夏希だった。
「夏希はずっと知ってたの?」
唯は話の切り口を開いた。

