V系メンズに恋してる

『ごめんな〜。適当に座ってて〜』


『うん』


私は2人掛けの黒革のソファーに座った。


麗はパソコンに集中しながらマウスを操作している。

パソコン以外にキーボードやギター、作曲に使うであろう機材がある。ここは仕事専用の部屋かな?
疑ってた訳じゃないけど本当にミュージシャンなんだなぁ。


麗は真剣な顔で作業している。普通にしていてもカッコイイのに真剣な顔だと更にカッコイイ。何かズルイ…。


『ア〜ッ。全然浮かんでこないっ。今日はもう辞めたっ』

麗はPCの電源を落とした。