げーむ

『...しっかりしなきゃ』


綾瀬がそう言った時、世界が大きく歪んだ。


「!!?」


いや、違う。


私だけが、この世界から離される...ッ!!


綾瀬の口が動いている。


何を言ってるの?


「あやッ...」


ハッとして私は目を開けた。


そこは、もとの生徒会室。


夢は...覚めてしまった。


「美崎?」


「!!!」


いきなり名前を呼ばれ、身体がビクッとはねる。


恐る恐る、声の主を見上げると...。


「綾瀬...?」


「うん」


そこには綾瀬がいた。