げーむ

...どういうことだ?


美崎が私の家に来る?


そんな事は有り得ない。


だって私の家と美崎の家は学校を挟んで正反対の場所にあるのだ。


それとも、これも夢だから?


『だって、今日早く起きちゃったんだもん!』


『...ウチ、昨日全然寝てないんだけど』


『それは、美崎が遅くまで起きてるのが悪い!!』


『...はぁ』


夢の中の私はそう言って自分の席に座って、机にうつ伏せる。


『綾瀬ー。悪いけど、ウチちょっと寝るわ』


『そんなに眠いの?』


『うーん...。10分位したら起こしてくれる?』


『しょーがないなー。...いいよ、おやすみ』


『うん...』


私は机にうつ伏せたまま、眠ってしまった。


『...』


そんな私の頭を綾瀬が撫でている。


ピリリリリ...


突然、携帯の着信音が鳴った。