げーむ

「そんなこと...ッ」


「ご要望ですか?」


先生はあくまで事務的に聞いてくる。


「そんなこと、願うわけ...ないじゃないですかッ!!!」


「そうですか。ま、気が変わったらいつでも変更できるので」


先生はそう言って、廊下から簡易担架を持ってきた。


そして、菜月をその担架に乗せ、振り向いた。


「では、次も...頑張ってください」


私は身震いした。


次...そうだ、まだ次の試合があるのだ。


そして、また私は人を殺さなくてはならない...。