げーむ

「...菜月ッ!!!」


私は思わず菜月に駆け寄った。


菜月の身体をこちらに向ける。


「...っ」


菜月は本当にピクリとも動かなかった。


わずかな希望で脈を確認する。


...菜月の身体は暖かかった。


でも、菜月は、もう...。


身体中のどこの脈を測っても、脈動はもう確認出来なかった。


あぁ、私は本当に殺ってしまったんだ。


私は本当に菜月を殺してしまったんだ。


もう...戻れないんだ。