げーむ

『所詮は、美崎百合。皆、あんたなんだよ』


頭に響く声がそう言った途端、私の意識が遠のいた気がした。


何だろう。


今、私は立っているはずなのに、感覚がない。


手に傘を持っているはずなのに、感触がない。


菜月を殺したくはないはずなのに...!!!