げーむ

そして、委員長は髪をおろしたまま言った。


「これから私は少しの間だけ、委員長を放棄しようと思う」


「は?」


「だから、私のことを委員長と呼ぶのは止めてくれないか?」


「...」


髪をほどいたのは委員長なりの決意なのだろうか。


まぁどっちにしろ、私の答えは1つだった。


「わかった、...菜月」


委員長が微笑む。


こんな委員長は初めて見た。