頼られているのと使われているのは違う。
それは委員長も恐らく分かっていることだろう。
「百合くんと同じような事を...藍くんにも言われたことがある」
「前田さんが?」
「菜月ちゃんは委員長面してる、って藍くんよく言うだろ?あんな感じの事で説教を受けたんだ」
確かに、さっきそんな事を言っていた気がする。
「藍くんは言った。誰も完璧な委員長を求めてる訳じゃない、って。菜月ちゃんらしい委員長を求めてるんだ、って」
前田さんは意外にも優しい人のようだ。
委員長の口調にも前田さんを信用しきっている様子が伺える。
「その考え方に私は救われた。それから私は変わったはずだったのに...こうしてまた、今度は百合くんに説教を受けてしまった」
「説教じゃねェけどさ...」
「どちらにせよ、私は感謝しなければならないようだな。ありがとう」
委員長がふいに髪を縛っていたゴムを取った。
ポニーテールだった委員長の髪がさらりと落ちる。
「委員長...?」
それは委員長も恐らく分かっていることだろう。
「百合くんと同じような事を...藍くんにも言われたことがある」
「前田さんが?」
「菜月ちゃんは委員長面してる、って藍くんよく言うだろ?あんな感じの事で説教を受けたんだ」
確かに、さっきそんな事を言っていた気がする。
「藍くんは言った。誰も完璧な委員長を求めてる訳じゃない、って。菜月ちゃんらしい委員長を求めてるんだ、って」
前田さんは意外にも優しい人のようだ。
委員長の口調にも前田さんを信用しきっている様子が伺える。
「その考え方に私は救われた。それから私は変わったはずだったのに...こうしてまた、今度は百合くんに説教を受けてしまった」
「説教じゃねェけどさ...」
「どちらにせよ、私は感謝しなければならないようだな。ありがとう」
委員長がふいに髪を縛っていたゴムを取った。
ポニーテールだった委員長の髪がさらりと落ちる。
「委員長...?」

