げーむ

「足1本、もらったぜ?」


「ふん...。これくらいはカバー出来る」


そういう委員長のこめかみには汗が流れていた。


「痛ぇんだろ?本当にカバー出来んのか?」


私が傘を肩にかけて問う。


委員長がこちらを睨んでいる。


あぁ。光希が言っていたのはこれか。


今更ながら自分で理解する。


『こんなんだから嫌われんだよなァ...』


「百合くんはそんな性格だったかな?...私を怒らせたいのか?」


委員長が折れた右足をかばうように左半身を前に出す。


「そんな気は無ェよ?ただ、この試合すぐ終わりそうだなと思ってな?」


「...私も随分となめられたものだな」


まるで私じゃないみたい。


この時の私は口が勝手に喋っているような感覚なのだ。


もしかしたら私は多重人格者なのか。


いや、意識があるからそれは違う。


そう思っていると、突然委員長が叫んだ。


「私は!!委員長としてこの先に進む!!進むと言ったはずだ!!なのに何故邪魔をする!?」


「そりゃぁ」


私は委員長の目を見据える。


「死にたくないから。生きたいと思ってるから」