げーむ

『2人共、気が早いですよ』


突然、私達ではない声が小教室に響いた。


『戦闘意識が高い事は微笑ましいことですが、まだ始まってませんよ?』


チッと委員長が舌打ちをする。


『ルールの追加です。前に聞いたと思いますが、今回からは相手が死亡するまでゲームを続けてもらいます。死亡したか、していないかは、こちらからモニターで判断いたします』


まぁ大体予想はついていたから、特に驚きはなかった。


『では改めて...始めて下さい』


今までの先生とはうってかわって、嬉しそうな声だった。


「正式に始まった。では、やるか」


委員長がさっきと同じようにに聞く。


「うん」


私もさっきと同じように答える。


「...先攻はどうする?」


「うーん...。ま、気分で良いんじゃない?」


「承知した」


そう言うが早いが、委員長は私との間合いを縮めてきた。


走ってはいないが、歩いてもいない速度で少しずつ近づいてくる。


私はその場を動かず、傘を構える。


委員長は何も表情に浮かべていなかった。


まるで何も考えていないみたいに。